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 第66回全日本大学野球選手権 結果
1回戦 東北福祉大学

6/6 第1回戦 明治神宮野球場 08:59開始

審判(安部、西本、姫野、佐々木)

(東)小野、大園、●鈴木、津森-笹谷

(四)○小久保-森口

長打:なし

暴投:なし

8季ぶりとなる全日本選手権出場権を得た四国学院大の選手権初戦。仙台六大学代表・常連校の東北福祉大を前に、四国地区悲願の1回戦勝利を目指す。

 

四学大の先発はエース小久保(4年・鹿児島玉龍)。福祉大先頭の吉田(3年・国士舘)に四球を与え、やや不安定な立ち上がりのまま強打者の3番菊名(4年・仙台育英)、4番楠本(4年・花咲徳栄)にもヒットを許してしまう。初回からピンチを招くが後続を三振で終え、以降も時折安打を浴びたが、持ち前の気迫とテンポで封じこんでいった。捕手森口(3年・徳島科学技術)のリードや好守も光り、強打者たちを相手に0を並べ味方の援護を待つ。

 

何としても小久保を援護したい四学大だが、福祉大の継投策に苦戦し、いつもの打線が発揮できないまま試合は終盤へ。

 

迎えた7回裏の攻撃。新戦力ながら4番に座る水上(1年・帝京第三)の打球が失策を招き一気に無死三塁の好機を作り出すと、5番古谷(2年・大冠)の犠飛で念願の1点を先制、ベンチ・スタンドが大きく沸く。そのままの勢いで得点を守りきり、132球・5安打7奪三振の完投完封で小久保が全国初勝利をあげ、12年振りとなる四国地区代表の初戦突破を成し遂げた。

 

明日は草場(4年・伊万里商業)率いる九州産業大との第2回戦。さらなる勝利を得られるのか、目の離せない一戦となるであろう。

2回戦 九州産業大学

6/7 第2回戦 明治神宮野球場 11:50開始

審判(田村、黒沢、奥津、松本俊)

(四)●小久保-森口

(九)岡上・藤岡・矢野-古谷

長打:②岩城(九産)山城、水上(四学)

暴投:小久保(四学)

約半世紀振りのベスト8進出がかかる全日本選手権第2回戦。四国学院大は前日完投完封の小久保(4年・鹿児島玉龍)が2試合連続での登板、福岡六大学代表・九州産業大は本田(4年・海星)がマウンドへと上がる。

 

先制したのは九産大。3回、先頭柳内(4年・九州学院)がセンター前へと抜ける鋭い当たりで出塁すると、犠打で送って一死2塁の場面。3番岩城(3年・東海第五)のショートへの打球が内野安打となり、送球失策の間に二塁ランナーが生還。1点を得、九産大がリード。四学大は積極的なスイングで本田に食らいつくも、落ちる変化に翻弄されなかなか出塁できない。3回に守備の要 森口(3年・徳島科学技術)が安打で出塁、次回にも松堂(3年・糸満)水上(1年・帝京第三)と続けて安打が生まれるが、大事な場面での三振が響き、逆転には至らないまま試合は中盤へ。


試合が動いたのは6回。先頭山城(4年・松山聖陵)がセンター前で出塁し、犠打で送って一死2塁。3番原(4年・日大三)の叩いた初球はライト線に落ちる適時打となり、一気にホーム生還。試合は振り出しへと戻された。その後両者共に得点圏へとランナーを進めるもあと一本が出ない。

 

迎えた最終回。先攻の四学大は適時打を放った原が再び出塁、水上が打席に立つが、戦術の認識違いから二塁アウトとなり逆転には持ち込めず裏の攻撃へ。

 

ここまで2日間合計200球以上を放る小久保がこの回も登板。先頭の光岡(2年・筑陽学園)に内野安打を許し、一死から満塁策をとって二者敬遠で迎えた4番脇坂(2年・九国大附属)との勝負。初球投球前、サインを二度確認したことから投球動作を中止したとし、ボークをとられ三塁走者が生還。無念のサヨナラゲームで試合終了、ベスト8進出は叶わなかった。

 

四国学院にとって4年振りとなる大舞台。悔いの残る終わり方とはいえ、延長に持ち込もうかという接戦の末の敗戦であり、12年振りの1勝をもたらした点では四国連盟の大躍進と言える。この経験がチームの、自分自身の糧となり「次こそは」という強い気持ちを生むだろう。これまで代表校が掲げてきた「全国1勝」という目標から「ベスト8進出」と、更に上を目指せるようになったことで、Ⅰ部6大学が今以上にレベルアップできることを期待している。

 

来年・再来年と記録を塗り替えられることを、四国地区連盟の更なる飛躍・発展を祈って、今後も努めていきたい。

12月の主な予定
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